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| 2025年度 第8回 新・吃音ショートコース |
2025年度 第8回 新・吃音ショートコース・概要・日時:2025年10月25日(土)・26日(日) ※伊藤伸二ブログに掲載された記事から、「2025年度 第8回 新・吃音ショートコース」報告の概要をまとめました。 2025年10月25・26日、寝屋川市立市民会館で、「第8回 新・吃音ショートコース」を行いました。 以前は2015年まで、「吃音ショートコース」という名前で、さまざまな分野の第一人者をゲストにお招きし、体験学習の場として、2泊3日で開催しました。それに代わる学びの場として、2017年1月から「新・吃音ショートコース」を開催するようになったのです。 今年は、その8回目。毎回、ゆったりとした時間の中で、吃音について、自分について、考えています。終わると、なんだかとても満ち足りた気分になります。 新・吃音ショートコースは、ほとんどプログラムが決まっていません。当日、参加者の希望やリクエストで、プログラムを決めていきます。最初、自己紹介をして、2日間でどんなことをしようかの話し合いから始まります。 最初のセッションは、日本吃音臨床研究会の機関紙『スタタリング・ナウ』9月号と10月号の2回にわたって特集した、ジョセフ・G・シーアンの「吃音氷山説」について、話し合いました。「吃音氷山説」は、吃音の問題を考えるとき、とても役に立ちます。どもる症状だけでなく、吃音の真の問題は、氷山の下に隠れているのです。みんなで、シーアンの考え方と僕たちの考え方の相違点を出し合いました。 夕食の後、「発表の広場」で、西田さんが吃音に関する動画について、調べた結果と今後に向けて考えたことを発表しました。発信するということは、僕たちの弱い分野で、なかなかできていませんが、「アップされている動画を観て、高評価のボタンを押す」という西田さんの提案には取り組んでいきたいと思いました。 そして、「ことば文学賞」の発表の時間です。今年は12本の作品が集まり、読み応えのあるものが多く、うれしかったです。事前に、作者名を伏せて送られてきた作品の中から5本選び、当日朗読しました。目で文字を読むのとはまた違った、吃音の豊かな世界を味わいました。 今年は、「吃音と恋愛」をテーマにした作品を最優秀作品に選びました。ちょうど「新・吃音ショートコース」に作者が参加していて、この作品の背景など、詳しく聞くことができました。 2日目は、午前9時からスタートしました。まず、参加者の一人の「自分はどもることは平気で、司会や校内放送などもできると思っている。でも、他の人から、『どもるんだから代わってもらったら』と言われる。このとき、どう答えたらよかったのか」とのテーマで、対話をしました。 何が起こっているのか、そのとき、何を考え、どう感じたのか、今後どうしたいのか、そうすることで何が起こるか、最終的にどうするか、参加者も加わり、テーマを出した人に寄り添いながら、考え、感じ、話し合いました。「新・吃音ショートコース」の場にふさわしい時間でした。 午後は、声を出しました。秋の歌を歌ったり、歌舞伎の演目にもある「外郎売(ういろううり)」を詠んだり、気持ちのいい時間でした。「外郎売」は、役者の発声練習にも使われるようですが、日本語の軽快なリズムにのって、気持ちよく詠むことができます。 最後のセッションは、「非認知能力」について考えました。まず、セルフチェックをして、自分にとっての一番の「非認知能力」だと思う項目について、それを選んだ訳をエピソードを交えながら、ひとりずつ話してもらいました。自分の「非認知能力」に気づき、育て、どう活かしていくか、まだまだ「非認知能力」は、奥が深く、広がっていきそうです。 ひとりひとりに、2日間の感想を話してもらいました。 ・普段の大阪吃音教室とは違ってゆったりとした時間が流れていた。 ・今まで考えたこともないことが、対話の中で出てきて、自分でもびっくりした。 ・久しぶりに声を出して気持ちよかった。 ・「ことば文学賞」のどの作品も素敵で、心が豊かになった。 ・毎回、濃厚な時間になるので楽しみだ。 ・シーアンの考え方についてみんなで考えた。伊藤さんの考えに出会えてよかったと思った。 こうして盛りだくさんの2日間が終わりました。終わってみて、僕は、やっぱり、このような対話が溢れる場が好きなんだなあと改めて思いました。 日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2025/10/29 ☆同ブログ 2025年10月28日「第8回新・吃音ショートコース、終わりました」記事 ☆同ブログ 2025年10月29日「第8回新・吃音ショートコース、終わりました 2」記事 |