《大阪吃音教室 例会記録》

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・吃音教室2004.10.22・記録
テーマ:吃音ショートコース報告
担当者:東野 晃之
参加者数:23人(初参加者なし)
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18:45〜 (司会者)参加者近況

19:10〜 (東野)吃音ショートコース参加者による振返り
・吃音ショートコースの参加者が、それぞれの感想を述べた。
・ショートコースに参加していなかった人には、東野がショートコ
 ースの内容を補足説明した。

○講師の諸富祥彦さんの、キャラクターが印象に残っている。
○諸富さんの講座の中では、「心の中にスペースを作る」話、「自
 分の中にいる虫」の話が面白かった。
○諸富さんの講座の進め方に感心した。

○「発表の広場」で発表し、他の人の反響を聞けて良かった。
 (「発表の広場」で発表した人自身の感想、他の人の発表を聞い
 ての感想が、たくさん語られた。)

○3日目の伊藤・諸富対談は、深い内容だったと思う。
○対談に出て来た、幼少時の二人の人生観に驚いた。

 (このほか、吃音ショートコース参加者が、3日間のさまざまな
 エピソードを紹介した。)

20:10〜 休憩

20:20〜 (東野)吃音ショートコース講師・諸富祥彦さんの書籍
   から、『孤独であるためのレッスン』のエッセンスを紹介
・心に悩みを持つ人は、自分の悩みを理解して貰えないという意味
 で孤独である。
・「悩み」と「孤独」は、どちらもマイナスイメージを持った言葉
 である。しかし諸富さんは、悩んでいること、独りでいることに
 は、大きな意味があると言っている。
・独りでいる時間は、自分が生きる意味、人生の中で自分が大切に
 しているものなどを考える、大事な時間である。

・人の悩みへの対処の仕方は、大きく3つに分けることができる。
△悩みに覆われてしまっている状態
△悩みについて考えないようにしている状態
△自分の中に悩みがあることを認めている状態
・3番目の状態は、自分の悩みについて客観視している状態であり、
 「心の中にスペースを作る」話にもつながる。

20:30〜 (全員)「心の整理」をする演習
・「心の中にスペースを作る」演習
・紙を配る。参加者一人ひとりが、いま気懸かりに思っていること
 を指折り数える。
・紙の中心に円を描いて「私」と書き込む。そのまわりに、気懸か
 りなことを図に描きながら配置してみる。

・「自分の中にいる虫」を図示する演習
・自分ではコントロール出来ず、心の中を常に支配してしまってい
 るものに、「○○虫」「○○菌」のような名前を付ける。
 それを紙に書き出してみる。
・自分の中に湧き出す否定的な感情を抑えつけると、どこかで爆発
 してしまう。自分の持つマイナス面を、きちんと認めて感じるこ
 とが大事である。

・悩みや問題を抱えたとき、それが早く解消することを願うのでは
 なく、その解決に時間を掛けようと覚悟する。変化は、悩みや問
 題の存在を認め、受け容れるところから始まる。

20:50〜 例会参加者感想
○(吃音ショートコースに参加しなかった人の感想)
 以前ワークショップに参加したとき、感動して日常に戻り、激し
 いリバウンドに見舞われて落ち込んだ。今日、ショートコースに
 参加した人たちの声を聞き、皆冷静に受け止めている気がして、
 これなら大丈夫と思った。

20:55  終了
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