《大阪吃音教室 例会記録》

 2003年度前半(2004.04〜09)記録

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・吃音教室2003.08.29・記録
テーマ:論理療法・入門編
担当者:岡本 恵里子
参加者数:27人(内、初参加者5人)
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18:45〜 (司会者)初参加者紹介・サマーキャンプ感想など

19:25〜 (岡本)論理療法・入門編
・論理療法提唱者、アルバート・エリスの紹介。
・「ABC理論」とも呼ばれる。
 A(事実)→B(考え方、「ビリーフ」)→C(結果)
 ABC3者の関わりを考える。
・更にBに対するD(論駁)とそのE(効果)までを考える。

・「ビリーフ」のうち、正しくないものを「イラショナルビリー
 フ」と呼ぶ。
・「ビリーフ」が正しいかどうかの、3つのチェックポイント。
○現実的かどうか?
○筋が通っているか?
○損か得か?

20:00〜 途中休憩

20:15〜 (伊藤)論理療法の補足解説
・アルバートエリスの言葉「イラショナルビリーフは必ずある」。
 過度な落ち込みに陥ったら、考えて見ると、必ずそこに「イラシ
 ョナルビリーフ」が関わっている。
・吃音教室で論理療法を扱う理由。
 吃音には治療法はない。吃音という事実自体は変わらない。
 それでも、考え方を変えることによって、ひどい落ち込みを軽い
 ものにすることができる。

20:25〜 (岡本)全員での話し合い
・一つの例について、何故そうなるのかを全員で考える。
[例]事実(A):人前でどもって恥をかいた。
   結果(C):喋りたく無くなるほどひどく落ち込んだ。
  これほど落ち込むのは、どんな考え方を持っているからか

・当日の参加者が考えた「ビリーフ」
○能力の低い人間と思われたに違いない
○どもるのは恥ずかしいことだ
○まわりに迷惑が掛かる
○まわりに嫌われたに違いない
○次も失敗するに違いない
○自分の吃音を知られてしまったら、もうおしまいだ
○人前ではすらすら喋れて当り前だ
○相手の気分を悪くしてしまった
○二度と人前では喋れない

・「イラショナルビリーフ」発見のコツ
 「違いない」「べきだ」「ねばならない」「当然だ」がつく考え
 は、「イラショナルビリーフ」であることが多い。
・「イラショナルビリーフ」の4分類
○不当な過度の一般化 「〜に違いない」「〜で当然だ」
○過剰な反応     「恐ろしいことだ」「大変だ」
○不当な要求     「すべての人は〜であるべきだ」
○絶対的な思考    「〜ねばならない」

20:50〜  初参加者感想
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