《大阪吃音教室 例会記録》

 2003年度前半(2004.04〜09)記録

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・吃音教室2003.04.25・記録
テーマ:職場での吃音について考える
担当者:川崎 益彦
参加者数:23人(内、初参加者2組2人)
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18:50〜 (司会者)初参加者紹介

19:10〜 (川崎)職場での吃音について考える・前編
・初参加者Aさんの相談事が当日のテーマに沿ったことだったので、
 そのまま本題に移行する。更に詳しく、Aさんの抱えている問題
 に耳を傾ける。
・(参加者A)自分が所長をしている施設の、通所者に関する緊急
 連絡などに際し、自分の吃音のために通所者の情報を上手く伝え
 られないことがある。自分の吃音で自分が困るのは仕方ないが、
 自分の吃音のせいで通所者が困るかと思うとつらい気持になる。
・参加者全員の職業を聞いてみる。
・吃音教室参加者の職業を書き出してみる。
・本日の参加者が職場で困った経験を、それぞれ話して貰う。
○朝礼で標語を朗読。
○朝礼で、社訓のほかに話を何か一つ発表する。
○飲食店で注文を奥に通せなくて困った。
○電話。社内では吃音を公表。社外との電話で困る。
○新入社員への営業電話の指導を命じられた。
○就職から3年間、電話が怖かった。発声練習などしても無駄だっ
 た。その後(話す内容の準備はしても)電話への「気持の準備」
 をすることを止めた。どもっているかどうかでなく、内容を伝え
 ることに注目するようになった。
  また、今でも電話口で詰まると、無言電話と間違えて切られる
 ことがある。そんな時はすぐに掛け直す。3度目くらいまでは掛
 け直す覚悟で電話する。相手も無言電話ではないと分かり、話を
 聞いてくれる。
 
20:05〜 途中休憩
 
20:15〜 (川崎)職場での吃音について考える・後編
・これから職を探す人に、就職に当たって何が不安かを聞く。

・(参加者B)職場でどもると、変な奴だと思われないか不安。
・(川崎)どもった側の責任もある。どもった時にどういう態度
 でいるかどうか。しょげ返る姿を見せるか、堂々と用件を伝え
 るかが大事だ。
・(参加者C)どもった側の責任とは聞き捨てならない。
・(川崎)どもったことへの責任ではない。どもった後で、どう
 フォローするかの責任について話した。
・(参加者D)営業の電話口でどもってしまい、思わず「済みませ
 ん」と口走って、相手からそのことを怒られたことがある。これ
 以降、(自分の責任でない)どもることについては謝罪するまい
 と誓った。
・この後、吃音を諦めるかどうかの話題に移行する。
・(参加者B)自分は「治らない」と諦めて楽になった。
・(初参加者E)自分は絶対に治りたいと思う。
・(参加者C)「治らないと諦める」という言葉にはひっかかる。

・この後、吃音は「治らないと諦める」ことにつき、議論白熱。
 
20:50〜 初参加者感想
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