《大阪吃音教室 例会記録》

 2003年度前半(2004.04〜09)記録

------------------------------------------------------------
・吃音教室2003.04.18・記録
テーマ:どもりって何だろう(吃音基礎知識)
担当者:伊藤 伸二
参加者数:28人(内、初参加者3組4人)
------------------------------------------------------------
18:45〜 (司会者)初参加者紹介

19:10〜 (伊藤)吃音の基礎知識
・参加者に、吃音について何が知りたいかを尋ねる。
Q(参加者A)吃音は身体的異常があって発生するのか?
A(伊藤)吃音の定義は、
 1. 吃音の症状がある
 2. 本人が吃音で悩んでいる
 3. 身体には何ら問題がない
 1〜3がすべて当てはまるものを言う。
  身体的異常があるものは吃音ではない。
 
Q(参加者A)吃音と犯罪の関係を描いた文芸作品はあるか?
A(伊藤)三島由紀夫の『金閣寺』が有名。
  吃音ではないが、映画『レッドドラゴン』が、唇裂口蓋裂患者
 がその症状の故に残虐な犯罪者となるという描き方をしていて、
 いま問題になっている。
  少年院や刑務所に吃音者が入所していて、吃音指導を行なった
 という例はある。
 
Q(参加者C)吃音の原因は何か?
A(伊藤)それを知ってどうする?
  以後暫く、吃音の原因を知りたいと思うかどうか、なぜ原因を
 知りたいかについて話し合う。
  その話の流れで、どもること(特に、詰まってしまうこと)と
 息苦しくなることの関係についての話が出る。
 
19:35〜 (伊藤)どもりとつきあうとは、どういうことか
・伊藤から質問:「今の自分を変えたいか?」
○人前でも上がらずに話せるようになりたい。
○苦手な場面でも、どもらずに話したい。
○決めたことを実行出来るようになりたい。
○言いにくい言葉を、どもらないようになりたい。
○少人数での雑談の輪に入れるようになりたい。
○楽にどもれるようになりたい。
(参加者D)苦手な相手に対して萎縮しないようになりたい。
  以後暫く、Dさんが最近困ったという場面で具体的に起こった
 ことを伊藤が聞き出す。
  「友達が欲しい」「友達がいなくて寂しい」は当り前の感情で
 あり、変えることは出来ないし、大切に味わって欲しい。一方、
 「友達がいなくて恥ずかしい」は、自分の思い込みであり、変え
 ることが出来る。

20:00〜 途中休憩

20:20〜 (伊藤)自分をどうしたら変えられるか

20:45〜 初参加者感想
------------------------------------------------------------

例会記録トップへ  前回記録(04.11)へ  次回記録(04.25)へ